映画『国宝』は何がすごいの?なぜ人気?興行100億超えの4つの要因

映画『国宝』は何がすごいの?興行100億超えの4つの要因 芸能・トレンド
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映画『国宝』が興行収入100億円を突破し、社会現象ともいえる大ヒットを記録しています。

なぜここまで観客の心をつかんでいるのでしょうか?

本記事では、『国宝』の魅力やヒットの理由を徹底解説します!

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まずは『国宝』の原作をチェック

小説「国宝」の基本情報
  • 著者:吉田修一
  • 発行元:朝日新聞出版
  • 発行日(上巻):2018年9月7日
  • 発行日(下巻):2021年9月7日
  • 累計発行部数130万部突破

小説「国宝」は、吉田修一の作家生活20周年の記念作品であり朝日新聞社10周年記念作品

上下巻あわせて800ページ以上の長編小説となっています。

作者の吉田修一さんは元から歌舞伎に詳しかったわけではなく、連載開始前から歌舞伎座や博多座など各地の劇場に黒子として出入りしてリサーチを重ね、本作品を執筆したそう。

実際に細部まで見て体験したからこそ出せる臨場感が魅力の一冊と言えるでしょう。

小説家の浅田次郎氏は、小説「国宝」の読後感について、

読み終えた時、小説を読了したのではなく、芝居の序幕から大切りまでを見おえたような気分になった

引用:CINEMORE

と絶賛。また、繊細な歌舞伎の表現はもちろんのこと、人間ドラマとしても傑作だと評価されています。

喜久雄という歌舞伎役者の激動の人生を通して、芸術とは、愛とは、成功と代償とは何かを感じられる傑作となっています。

原作小説をチェック!
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映画『国宝』は興行収入100億円を突破

映画『国宝』は公開からわずか2か月で興行収入100億円を突破しました。

過去の邦画で100億円を超えた作品といえば、『君の名は。』や『劇場版 鬼滅の刃』、『千と千尋の神隠し』など、アニメーション作品が中心でした。

実写映画でこれほどの規模に達するのは非常に珍しく、2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE2』以来22年ぶりの快挙です。

また、テレビ局と組んでいない単品映画としてヒットしたことは異例中の異例で、「日本映画の歴史を変えた」とも言われています。

よつば
よつば

日本アカデミー賞総なめでは?と期待も高まります!

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映画『国宝』がここまでヒットした要因

まだ観ていないという人の中には、「なぜこんなにヒットしてるの?」「何が理由でこんなに人気なの?」と思っている人もいるでしょう。

そこでここからは、映画『国宝』が大ヒットした要因を考察していきます!

吉沢亮と横浜流星の熱演と圧倒的な美しさ

映画『国宝』の最大の魅力と感じるのは、主演の吉沢亮さんと横浜流星さんの演技です。

吉沢亮さんは主人公の喜久雄を、横浜流星さんは名門の跡取りである俊介を演じました。

お二人は女形の歌舞伎役者を演じるにあたり、撮影の1年半前から稽古を開始。

歌舞伎は基本的には子供の頃から稽古するものなので、1年半やってもどうにかなることはありませんが、それでもやらなければ、と無我夢中でしがみついていったんだとか。

しかも、撮影では完成度の高い歌舞伎というより「喜久雄として演じる」ことが求められるのが難しいところだったと明かしています。

《二人の演技がぶつかり合う名場面!》

俊介の父・半二郎の代役として大舞台に立つ日、緊張で化粧ができない喜久雄。失敗したら自分には守ってくれる血がないと俊介に話し、「俊ぼんの血をコップに入れてガブガブ飲みたい」と鬼気迫る表情で縋ります。本来なら俊介が演じるはずの役に異例で抜擢された喜久雄を「芸があるやないか」と優しく勇気付ける俊介の表情には涙が浮かび、葛藤や嫉妬が伝わってくる場面は必見です。

また、映画『国宝』がバズった要因として忘れてはならないのが吉沢亮さんと横浜流星さんの美しさです。

お二人ともイケメンですが、女形の化粧をして着物を着た姿は本当に綺麗で恐ろしさえ感じるほど

よつば
よつば

ぜひ映画館のスクリーンで見てほしい!

李相日監督こだわりの映像美

李相日監督は、伝統芸能の舞台や稽古シーンを圧倒的な映像美で描写しました。

映画「国宝」の監督って?

  • 名前:李相日(り さんいる)
  • 出身:新潟県
  • 代表作:「フラガール」(06)、「悪人」(10)、「流浪の月」(22)など
  • 受賞歴:日本アカデミー賞、ヨコハマ映画賞、キネマ旬報ベストテンなど

細部まで再現された舞台装置や衣装、光と影を巧みに使ったカメラワークは、まさに映画館で体験すべきスケール感を生み出しています。

SNS上では「一枚一枚が絵画のよう」「何度でもスクリーンで見たい」と称賛の声が絶えません。

伝統芸能・歌舞伎の魅力

映画『国宝』は、実際の歌舞伎の公演のような迫力を映画館で楽しめることも魅力の一つ。

歌舞伎は敷居が高いイメージがあり歌舞伎座に足を運んだことはないという人が多くても、映画館なら気軽に行けますよね。

SNSでは「映画に出てきた演目を実際に観てみたい!」という声も多く、歌舞伎との出会いのきっかけにもなっているそうです。

映画『国宝』で登場する演目
  • 関の扉
  • 連獅子
  • 二人藤娘
  • 二人道明寺
  • 曽根崎心中
  • 鷺娘

こちらの演目については映画『国宝』の公式サイトでも詳しく紹介されています。ぜひチェックしてみてください!

SNSや口コミによる拡散効果

公開当初は年配層の歌舞伎ファンが圧倒的でしたが、口コミが広がるにつれて普段映画館に足を運ばない若い年代を引き込むことに成功しています。

公開直後からX(旧Twitter)やInstagramで感動の声が拡散されました。

「涙が止まらなかった」「3時間があっという間だった」といった感想が広まり、観客動員をさらに押し上げました。

有名な歌舞伎役者も次々と映画館へ足を運んで国宝の感想をシェアし、「これをきっかけに歌舞伎にも興味を持つ人が増えたら嬉しい」と話しています。

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映画『国宝』の海外展開について

映画『国宝』は、もともと海外展開を視野に入れて作られた作品です。

これまでにカンヌ国際映画祭上海国際映画祭での上映が行われており、ニュージーランド国際映画祭トロント国際映画祭(9/4〜)への出品が決まっています。

トロント国際映画祭は米アカデミー賞の前哨戦として知られる映画祭で、映画『国宝』はスペシャルプレゼンテーション部門に出品。

過去に同部門に出品された『ドライブ・マイ・カー』は、その後アカデミー賞の国際長編映画賞を受賞しています。

日本の伝統文化を描いた作品が世界でどのように受け止められるのか、大きな注目が集まっています。

アニメ一強の時代から、多様なジャンルが評価される時代への転換点になるかもしれません。

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まとめ

今回は、『国宝』の基本情報やヒットの理由などを紹介しました。

まとめ
  • 原作は吉田修一の小説『国宝』
  • 海外の映画祭に出品が決定しており、海外でもヒットの兆し
  • アカデミー賞長編映画賞の受賞を期待するファンも

映画『国宝』は、圧倒的な映像美と豪華キャストの演技によって、多くの人々の心をつかみました

興行収入100億円を突破しただけでなく、リピーターを生み出すほどの熱狂ぶりはまさに社会現象といえるでしょう。

まだ観ていない方は、ぜひ映画館でその感動を体験してみてください!

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