2026年11月5日、映画監督の榊英雄(さかき ひでお)被告について、最高裁が上告を棄却し、懲役8年の実刑判決が確定することが報じられました。
榊英雄被告をめぐっては、2022年に複数の女優が性被害を告発しており、改めて注目が集まっています。
「榊英雄の被害女優は誰?」
「実名で告発した女優は何人いるの?」
「裁判ではどのような判決が出た?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、榊英雄被告の被害女優は誰なのか、実名で告発した女性や被害者の人数を整理します。さらに、榊英雄被告が何をしたのか、逮捕から最高裁の判断までの経緯、公開中止となった映画や元妻との離婚についても紹介します。
- 榊英雄被告の被害を実名で告発した女優
- 被害女性の人数と刑事裁判で認定された事実
- 榊英雄被告の事件内容と懲役8年判決の経緯
- 公開中止となった映画や元妻との離婚
榊英雄の被害女優は誰?実名で告発した2人
榊英雄被告から性被害を受けたことを実名で公表している女優として、石川優実さんと睡蓮みどりさんが知られています。2人は2022年に被害を告発し、その後も自身の経験や映画業界の問題について発信してきました。ただし、実名告発者と刑事裁判で被害が認定された女性2人は、区別して考える必要があります。
石川優実が性被害を実名告発
榊英雄被告から性被害を受けたことを公表した人物の1人が、俳優や社会活動家として知られる石川優実さんです。
石川優実さんは2022年、榊英雄被告が性暴力被害を題材にした映画『蜜月』を公開すると知り、自身の被害について声を上げました。映画の公開をきっかけに、過去に受けた性被害を告発する決意をしたと説明しています。
2026年3月7日には、自身のnoteで東京地裁の有罪判決を受けた思いを公表しました。石川優実さんによると、2024年の逮捕後に自身も被害届を提出し、警察に受理されたそうです。(出典:石川優実公式note)
また、告発後には自身も被害を受けたという相談が30件以上寄せられたことを明かしています。ただし、相談件数がそのまま刑事事件として認定された被害者数になるわけではありません。石川優実さんは、性暴力被害を受けた人への支援の必要性についても発信しています。
睡蓮みどりも被害を公表
もう1人、榊英雄被告による性被害を実名で告発したのが、俳優で文筆家の睡蓮みどりさんです。
睡蓮みどりさんは2022年春、『図書新聞』での連載やテレビ番組の取材を通じて、2015年に受けたとする性被害を公表しました。実名と顔を出して被害を訴え、映画業界における性暴力の問題を発信した人物です。
2024年2月に榊英雄被告が逮捕された際には、睡蓮みどりさんも自身のSNSで心境を明かしました。逮捕を受けて安堵する気持ちがある一方、被害による苦痛が簡単に解消されるわけではないことも訴えています。
さらに、榊英雄被告が裁判で合意のあった関係だと主張したことに対し、睡蓮みどりさんは同意していなかったと明確に反論しました。2026年3月の東京地裁判決後も、被害当事者として思いを発信しています。実名で告発した2人の活動は、映画業界のハラスメント問題を考えるうえでも注目されています。
榊英雄の被害女優は何人?報道と裁判の違い
榊英雄被告をめぐっては、2022年に複数の女優が性被害を告発しました。ただし、報道で被害を訴えた人数と、刑事裁判で被害が認定された人数は異なります。実名で告発した石川優実さんと睡蓮みどりさんについても、裁判で認定された被害者と同一人物であると断定することはできません。
週刊文春の告発者と刑事裁判で認定された女性2人
榊英雄被告による性加害疑惑は、2022年3月の『週刊文春』の報道で大きく注目されました。当初は女優4人が被害を告発し、その後も取材が続けられ、被害者や関係者を含む計8人の証言が報じられています。
一方、2026年の刑事裁判で性的暴行の被害が認定されたのは、当時20代だった女性2人です。裁判所は、2015年から2016年にかけて発生した計5件の性的暴行を認定しました。
実名で告発した石川優実さんと睡蓮みどりさんは、自らの経験を公表していますが、刑事裁判で認定された女性2人の氏名は明らかにされていません。そのため、両者を同一人物として扱うことはできません。
なお、映画『蜜月』で主演を務めた佐津川愛美さんも検索候補に登場しますが、被害者として報じられた人物ではありません。佐津川愛美さんは2022年のコラムで、自身は性的な要求を受けた経験がないと説明しています。映画への出演と被害の有無は、明確に区別する必要があります。
榊英雄は何をした?懲役8年判決までの経緯
榊英雄被告は、映画監督としての立場を利用し、俳優の女性2人に性的暴行を加えたとして準強姦罪に問われました。裁判では一貫して無罪を主張しましたが、東京地裁と東京高裁は有罪と判断。2026年11月には最高裁が上告を棄却し、懲役8年の実刑判決が確定することになりました。
監督の立場を利用した性的暴行を裁判所が認定
榊英雄被告の刑事裁判では、2015年から2016年にかけて、映画やドラマへの出演が予定されていた女性2人に対して性的暴行を加えたことが問題となりました。
裁判所は、映画監督と俳優という立場の差を利用し、女性が抵抗することが著しく困難な状況を作ったと認定しています。演技指導などを名目としていたことも、判決で重視されました。
榊英雄被告側は、女性たちとの性的関係について合意があったと主張し、無罪を求めていました。しかし、東京地裁は被害女性の証言を信用できると判断し、被告側の主張を退けています。
今回の裁判では、映画出演を希望する俳優と、出演や演技指導に影響力を持つ監督との力関係が重要な争点となりました。裁判所は、立場の差を悪用した犯行であるとして、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
2024年の逮捕から2026年の最高裁決定まで
榊英雄被告は2024年2月20日、女性への性的暴行に関する準強姦容疑で警視庁に逮捕されました。その後、複数の事件について刑事裁判が進められています。
2025年12月23日には、検察側が懲役10年を求刑しました。弁護側は無罪を主張しましたが、2026年3月6日、東京地裁は懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
榊英雄被告側は控訴したものの、同年7月24日に東京高裁が控訴を棄却。さらに上告しましたが、最高裁第2小法廷は2026年11月4日付で上告を棄却する決定を出しました。
これにより、懲役8年の実刑判決が確定することになりました。2022年に複数の女優が性被害を告発してから約4年8か月を経て、刑事裁判における司法判断が示されたことになります。
榊英雄の映画と元妻は?公開中止や離婚を調査
榊英雄被告による性加害報道は、監督作品の公開にも大きな影響を与えました。2022年には映画『蜜月』と『ハザードランプ』が相次いで公開中止となっています。また、当時の妻だったシンガーソングライターの和さんも離婚協議を公表し、同年5月末に離婚が成立しました。
映画『蜜月』『ハザードランプ』が公開中止に
榊英雄被告が監督した映画『蜜月』は、2022年3月25日に公開される予定でした。主演は佐津川愛美さんで、家庭内の性暴力を扱った作品として制作されていました。
しかし、2022年3月9日に性加害疑惑が報じられたことを受け、製作委員会は公開を一時中止すると発表しました。さらに、安田顕さんと山田裕貴さんが出演する映画『ハザードランプ』も、同年4月15日の公開が中止されました。
『ハザードランプ』の製作委員会は2022年3月31日、関係者との協議で合意に至らなかったため、劇場公開を中止すると説明しています。(出典:映画『ハザードランプ』公式サイト)
『蜜月』の主演を務めた佐津川愛美さんも、公開中止を受けて複雑な心境を明かしました。作品に携わった俳優やスタッフにも大きな影響が及んだ一連の出来事は、映画制作の現場におけるハラスメント防止の重要性を考えるきっかけとなりました。
元妻の和(橘いずみ)とは2022年に離婚
榊英雄被告の元妻は、シンガーソングライターの和(いずみ)さんです。以前は橘いずみの名前で活動しており、2005年12月に榊英雄被告と結婚しました。
2022年3月に性加害疑惑が報じられた後、和さんは同年4月11日に公式サイトで別居と離婚協議を進めていることを発表しました。
榊英雄被告が妻から許してもらっていると説明したことに対しても、和さんは明確に否定。一度も許したことはないという思いを表明し、夫の行為を容認しない姿勢を示しました。
その後、2022年5月末に離婚が成立。10月には和さんの所属事務所が離婚の事実を認め、2人の娘の親権は和さんが持つと説明しています。
和さん自身も一連の出来事で傷ついたことを明かしており、家族への取材を控えるよう求めていました。刑事事件に直接関係のない家族のプライバシーについても、慎重に扱う必要があります。
榊英雄の被害女優に関するまとめ
この記事では、榊英雄被告の被害女優は誰なのか、実名告発者や刑事裁判の結果について紹介しました。
実名で性被害を告発した女優として、石川優実さんと睡蓮みどりさんが知られています。2022年には週刊文春が女優4人の被害の訴えを報道しましたが、刑事裁判で認定されたのは女性2人に対する計5件の性的暴行です。
榊英雄被告は2024年2月に逮捕され、2026年3月に東京地裁で懲役8年の実刑判決を受けました。同年7月には東京高裁が控訴を棄却し、11月4日付で最高裁も上告を棄却しています。
また、監督映画『蜜月』『ハザードランプ』は2022年に公開中止となり、元妻の和さんとも同年5月末に離婚しています。
被害を公表していない女性の名前を推測することは避け、本人の証言や裁判で認定された事実をもとに情報を確認することが大切ですね。
