赤根智子はなぜロシアから指名手配?プーチン逮捕状との関係を解説

赤根智子はなぜロシアから指名手配?プーチン逮捕状との関係を解説

国際刑事裁判所(ICC)の所長を務める赤根智子(あかね・ともこ)さん。

日本人として国際司法の第一線で活躍する一方、「ロシアから指名手配されている」と知って驚いた人も多いのではないでしょうか。

  • 「赤根智子さんはなぜ指名手配されたの?」
  • 「何か犯罪を犯した?」
  • 「プーチン大統領と何があった?」

と気になりますよね。

この記事では、赤根智子さんがなぜロシアから指名手配されたのか、プーチン大統領との関係や日本政府の反応までわかりやすく解説します。

目次

赤根智子はなぜ指名手配された?

赤根智子さんがロシアから指名手配された理由は、ICCの裁判官としてプーチン大統領への逮捕状発付に関わったことが背景にあります。

2023年3月17日、ICCの第2予審裁判部は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、子どもの権利担当大統領全権代表のマリア・リボワ=ベロワ氏に対する逮捕状を発付しました。

赤根さんは当時、この第2予審裁判部を構成する裁判官の一人でした。

これにロシア側が強く反発し、ICC関係者に対する刑事手続きを進めます。

その後、2023年7月には赤根さんがロシア内務省の指名手配リストに掲載されました。

つまり、日本国内で何らかの事件を起こして指名手配されたという話ではありません。

ICC裁判官として職務上行った司法判断に対し、ロシア側が対抗措置を取ったという構図です。

実際、日本政府もロシアによる措置について「報復的な措置」と表現し、不当であるとの立場を示しています。

赤根智子とプーチン大統領の関係は?

赤根智子さんとプーチン大統領に個人的なつながりがあるわけではありません。

両者の関係を簡単に整理すると、「ICC裁判官としてプーチン大統領への逮捕状発付に関与した赤根さん」と「逮捕状の対象となったプーチン大統領」という関係です。

ICCがプーチン大統領に逮捕状を出した理由

ICCが問題視したのは、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる子どもたちの移送・移転です。

ICCは2023年3月17日、ウクライナの占領地域からロシアへの子どもの不法な移送・移転という戦争犯罪について、プーチン大統領らに個人として刑事責任があると信じるに足る合理的な根拠があるとして逮捕状を発付しました。

なお、日本も2022年3月にウクライナの事態をICCに付託し、捜査への支持を表明しています。

赤根智子は逮捕状発付の判断に関わった裁判官の一人

ここで注意したいのは、赤根さん一人が「プーチン大統領を逮捕する」と決めたわけではないという点です。

赤根さんは当時、第2予審裁判部の裁判官の一人として逮捕状発付の判断に関わりました。

そのためロシア側から、ICCによるプーチン大統領への逮捕状に関与した人物の一人として対象にされたとみられています。

日本政府は赤根智子の指名手配にどう反応した?

日本政府は、ロシアによる赤根智子さんへの措置を不当だとする立場を示しています。

外務省は後に、ICCが扱う個別の事態をめぐって「ICC関係者個人に対して報復的な措置を取る」ことは不当だと説明。

さらに、赤根さんの安全確保についてICCや所在地であるオランダの当局に申し入れを行い、具体的な警備措置も講じられているとしています。

赤根さんの指名手配は、日本政府が犯罪者として扱っているという意味ではありません。

あくまでロシア当局による指名手配であり、日本政府はこれを不当な措置だとみています。

赤根智子は現在もロシアから指名手配されている?

結論からいうと、2026年8月現在も、赤根智子さんはロシア側から指名手配されている状態が続いています。

赤根さんが最初にロシア内務省の指名手配リストに掲載されたのは、2023年7月27日のことです。

その後もロシア側の刑事手続きは続き、2025年11月には、プーチン大統領への逮捕状発付に関わった赤根さんらICC関係者9人について、ロシアの捜査当局が捜査を終え、欠席裁判に向けて起訴したと報じられました。

さらに2025年12月12日には、モスクワの裁判所が赤根さんを含むICC関係者9人に対し、本人不在のまま禁錮3年6月から15年の判決を言い渡しています。

つまり、2023年の指名手配がその後解除されたわけではなく、ロシア側はさらに起訴や欠席裁判まで進めたことになります。

一方、赤根さんは現在もオランダ・ハーグを拠点とするICCで所長を務めています。

そのため、「ロシアから指名手配されている=世界中で逮捕される」という意味ではありません。

2026年8月現在もロシア側による指名手配は続いているものの、赤根さんはICC所長として活動を続けている、というのが現在の状況です。

赤根智子はどんな人?

赤根智子さんは、長年にわたって検察官などを務めてきた日本の法律家です。

法務省法務総合研究所長や国際司法協力担当大使などを歴任し、日本政府は2016年に赤根さんをICC裁判官選挙の候補者として指名しました。

外務省は当時、赤根さんについて「刑事分野の専門家」と紹介しています。

その後ICC裁判官となり、プーチン大統領への逮捕状発付の判断にも関与。

2024年3月にはICC所長に選出されました。

国際司法の第一線で活動する日本人の一人といえるでしょう。

赤根智子さんの娘や夫など、家族についてはこちらの記事で詳しくまとめています。

まとめ|赤根智子が指名手配された理由はプーチン逮捕状への関与

  • 赤根智子さんは2023年7月にロシアから指名手配された
  • 背景にはICCによるプーチン大統領への逮捕状発付がある
  • 赤根さんは逮捕状発付の判断に関わった裁判官の一人
  • 日本で犯罪を起こして指名手配されたわけではない
  • 日本政府はロシア側の措置を不当だとする立場を示している
  • 赤根さんは指名手配後の2024年3月にICC所長へ就任した

「指名手配」という言葉だけを見ると、赤根さん自身が何か犯罪を起こしたように感じるかもしれません。

しかし実際には、ICC裁判官としてプーチン大統領への逮捕状発付に関わったことを背景に、ロシア側から指名手配されたという経緯があります。

よくある質問

赤根智子さんはなぜロシアから指名手配されたのですか?

ICC裁判官として、プーチン大統領への逮捕状発付の判断に関わったことが背景にあります。ロシア側はICCの判断に強く反発し、赤根さんを指名手配しました。

赤根智子さんは何か犯罪を犯したのですか?

日本で犯罪を起こして指名手配されたわけではありません。ICC裁判官として行った職務上の判断をめぐり、ロシア当局から指名手配されています。

赤根智子さんがプーチン大統領の逮捕状を出したのですか?

赤根さん一人で決定したわけではありません。赤根さんはICC第2予審裁判部を構成する裁判官の一人として、逮捕状発付の判断に関わりました。

プーチン大統領はなぜICCから逮捕状を出されたのですか?

ウクライナの占領地域からロシアへの子どもの不法な移送・移転をめぐる戦争犯罪の疑いが理由です。

赤根智子さんは現在何をしていますか?

2024年3月にICC所長に選出され、国際刑事裁判所の活動を率いる立場となっています。

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