UTYテレビ山梨が放送した「人間魚雷・回天」をめぐる特集が、SNSを中心に大きな注目を集めています。
きっかけは、終戦81年に合わせて紹介された「回天の元搭乗員」とされる96歳男性の証言です。
放送後、
- 「回天搭乗員の名簿に名前が見当たらない」
- 「証言された経歴と時系列が合わないのでは」
といった指摘が相次ぎ、UTYは事実関係の確認を始めました。
この記事では、UTYテレビ山梨で何があったのか、終戦特集で報じられた内容や回天搭乗員をめぐる疑問、UTYの対応について整理します。
UTYテレビ山梨で何があった?
結論から言うと、UTYテレビ山梨が終戦81年特集で「人間魚雷・回天の元搭乗員」として紹介した男性の証言について、放送後に公的資料などとの整合性を疑問視する声が上がったというものです。
UTYは2026年8月13日、終戦81年を前に戦争体験者の証言を伝える特集の一つとして、人間魚雷「回天」を取り上げました。
番組に登場したのは、山梨県韮崎市に住む志村義仁さん(96歳)です。
志村さんは15歳で海軍に入り、横須賀通信隊を経て駆逐艦「橘」に乗艦。
1945年7月14日に「橘」が撃沈された後、回天の搭乗員となり、出撃寸前で終戦を迎えたと証言しています。
しかし放送後、SNSなどでは次のような疑問が指摘されました。
- 回天搭乗員の名簿に名前が見当たらない
- 回天搭乗員になるまでの経歴と一致するのか
- 駆逐艦「橘」の撃沈から終戦まで約1か月しかない
- その期間に訓練を受けて「出撃寸前」まで進めたのか
こうした声を受け、UTYは事実関係の調査に乗り出しています。
UTYの終戦81年特集では何が報じられた?
今回の特集では、太平洋戦争末期に旧日本海軍が使用した特攻兵器「回天」と、当時の若者たちの体験が紹介されました。
96歳男性が回天の元搭乗員として証言
【終戦81年】 「恐ろしいと思わなかったね。むしろ名誉なぐらい」 若者たちが兵器になっていった夏 "海の特攻"人間魚雷「回天」 元搭乗員の証言 | TBS NEWS DIG (1ページ) https://t.co/KQnDyPbpbR
— UTYテレビ山梨報道部 (@utynews) August 13, 2026
志村さんは15歳で海軍に入隊したといい、駆逐艦「橘」で戦争を経験。
その後、回天搭乗員になったと証言しています。
人間魚雷「回天」とは
回天は、搭乗員が魚雷を操縦して敵艦に突入する特攻兵器です。
一度出撃すれば生還が極めて困難な兵器であり、番組では当時の若者がどのような思いで戦争に向き合っていたのかが伝えられていました。
回天元搭乗員の証言は何が問題視されている?
志村さんは回天での出撃について
「もうほんとに出撃する寸前だった」
と振り返り、終戦があと1週間遅ければどうなっていたかわからないという趣旨の証言もしています。
回天元搭乗員の証言は何が問題視されている?
回天搭乗員の名簿に名前がないとの指摘
放送後に特に注目されたのが、「回天搭乗員の名簿に志村さんの名前が見当たらない」という指摘です。
SNSでは軍事史に詳しいユーザーらから、現存する搭乗員名簿と今回の証言が一致しないとの声が上がりました。
駆逐艦「橘」撃沈から終戦まで約1か月
さらに、志村さんが1945年7月14日の駆逐艦「橘」撃沈を経験した後に回天搭乗員となったという時系列についても疑問が出ています。
終戦は同年8月15日。「橘」の撃沈から終戦までは約1か月しかないため、その間に回天搭乗員に選ばれ、必要な訓練を受けて出撃直前まで進むことが可能だったのかという点です。
ただし、これらは現時点で指摘されている疑問点にとどまります。
名簿に名前がない=証言が嘘とは断定できない
「名簿に名前がないから証言は嘘だった」「UTYが捏造した」と確定したわけではありません。
UTY自身が事実確認を進めているため、正式な調査結果が出るまでは証言の真偽を断定しないことが重要です。
UTYテレビ山梨が回天報道について調査を開始
8月15日にUTY報道部が声明を発表
【当社の報道内容に関するご指摘について】
— UTYテレビ山梨報道部 (@utynews) August 15, 2026
現在、当社の戦争特集の取材内容につきまして、多くの方から疑問やご懸念の声をいただいております。 日頃から応援してくださっている皆様、関係者の皆様にご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。…
一連の指摘を受け、UTYテレビ山梨報道部は8月15日に声明を発表しました。
UTYによると、戦争特集の取材内容について多くの疑問や懸念の声が寄せられており、指摘を重く受け止めて事実関係を確認しているとのことです。
また、命をかけて戦った人の証言に関わる重要な事項であることから、一つひとつ慎重に調査を進めると説明しています。
そして、事実確認ができ次第、調査結果を改めて報告するとしています。
つまり、8月16日時点では「UTYが誤報を認めた」という段階ではありません。
あくまでも、報道内容に疑問が寄せられたことを受け、局側が事実関係を確認している状況です。
UTYテレビ山梨は謝罪や訂正をした?
UTYは今回の声明で、視聴者らに心配をかけていることについて謝意を示しています。
一方で、現時点では「回天元搭乗員として紹介したことが誤りだった」とする最終的な訂正結果は発表されていません。
今後の焦点となるのは、UTYがどのような資料を確認し、男性の軍歴や回天搭乗員としての経歴についてどこまで裏付けられるかです。
調査の結果によっては、番組内容の訂正や追加説明が行われる可能性もあります。新たな発表があれば、情報を更新します。
なぜUTYの終戦特集「回天」報道が注目されている?
今回の問題が大きな注目を集めている背景には、「戦争体験者の証言」というテーマがあります。
終戦から81年が経過し、実際に戦争を経験した人から直接話を聞ける機会は年々少なくなっています。
そのため、一人ひとりの証言は戦争の記憶を後世に残すうえで貴重なものです。
一方、80年以上前の出来事であるため、本人の記憶だけでは確認が難しい部分が生じる可能性もあります。
だからこそ、軍歴や所属部隊、当時の名簿などの資料と照合しながら報じることが重要になります。
今回の件は、証言者個人を一方的に「嘘」と決めつけるのではなく、証言と残された記録がどのように一致するのか、UTYの調査結果を待つ必要がありそうです。
まとめ|UTYテレビ山梨で何があった?
- UTYが2026年8月13日に終戦81年特集を放送
- 96歳男性を「人間魚雷・回天」の元搭乗員として紹介した
- 男性は駆逐艦「橘」の撃沈後に回天搭乗員になったと証言
- 放送後、搭乗員名簿に名前が見当たらないとの指摘が浮上
- 経歴や時系列についてもSNSなどで疑問の声が出ている
- UTYは8月15日に事実関係を調査中と発表
- 現時点では証言が虚偽だったと確定したわけではない
- UTYは確認ができ次第、調査結果を報告するとしている
よくある質問
- UTYテレビ山梨で何があった?
-
終戦81年特集で「人間魚雷・回天」の元搭乗員として紹介された男性の証言について、搭乗員名簿や経歴との整合性を疑問視する声が上がりました。UTYは現在、事実関係を調査しています。
- UTYが紹介した回天の元搭乗員は誰?
-
山梨県韮崎市に住む96歳の志村義仁さんです。番組では、15歳で海軍に入り、駆逐艦「橘」を経て回天搭乗員になったと紹介されています。
- 回天搭乗員の名簿に名前がないのは本当?
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現存する搭乗員名簿に名前が見当たらないとの指摘が出ています。ただし、UTYが現在調査している段階であり、これだけを理由に証言全体が虚偽だったと断定することはできません。
- UTYは回天報道が誤報だったと認めた?
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8月16日時点では、UTYが報道内容を誤りだったと確定したわけではありません。事実関係を慎重に調査し、確認でき次第結果を報告するとしています。
